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 [02/28] 破゙流知庵だよりNO.9
山には色々な木が生きています。素直な木、くせのある木、様々です。良い木、使い易い木だけを選べば残った木はチップ材になるだけです。もう自分が一生使う木を持っていますから、他の人が手をつけないくせのある木とか、売れ残りの木を買います。そして、それを生かした時の喜びは又格別です。
ぼくは美術品のような家具を作る気はありません。一般の人が買える家具も作るし、そうでない家具も作ります。それはぼくが決めることでなくて木が決めることです。大きな木は、切り刻んだ小さな家具になることを望んでいません。小さな木もチップ材より家具になることを望んでいるように思います。何も考えずにズタズタと切ることは良くないと思います。とにかく考え工夫することだと思っています。
お金を積めば、木が買えます。何百年を経た立派な木が買えます。その木を燃やそうが捨てようが切り刻もうが自由ですが、それでよいのかと思います。木を使って飯を食べている自分が言うのは矛盾していると思いますが、はだかになって木を見れば、こんなことを思うのは自然の考えです。
そのことをいつも頭に入れて家具を作りたいと考えています。

かつみ ゆきお